【体験談】初めての妊娠で稽留流産したときの話
こんにちは、未就学3兄弟を育てています、こはたにです。
私や子ども達のプロフィールについては、こちら。
今では3兄弟を授かりママになれた私ですが、初めて妊娠するまでに1年以上かかりました。
「不妊治療も視野に入れないとな・・・」と思い、夫婦で産婦人科で検査を済ませた直後の妊娠でした。
ですが、喜びもつかの間。
心拍が確認できる前、6~7週頃で流産してしまいました。
今回は、当時のことを思い出しながら、妊娠する前後の状況など、書いていこうと思います。
妊娠検査薬の陽性画像なども掲載しているため、苦手な方は閲覧をお控えいただければと思います。
妊娠が分かった時の状況
初めて妊娠検査薬が陽性になったのは、2018年の4月頃でした。
定期健診で婦人病の所見があると指摘され、血液検査や卵管造影検査など検査をした直後でした。
子宮卵管造影検査は、造影剤を卵管に流し込み卵管の癒着や狭窄の有無・子宮の大きさ・形・ポリープの有無など調べる検査ですが、検査後半年間は妊娠しやすくなるため「ゴールデン期間」とよばれています。
正式な医学用語ではないようですが、卵管のつまりが解消されたり、細くなった部分が押し広げられたり、軽い癒着であれば造影剤が押し剝がしてくれることもあったりと、卵管の通りが良くなるためだそうです。
なので、私も「もしかしたら妊娠できるかもしれない…」と淡い期待を抱きながら検査を受けました。
そして、検査の翌月に妊娠が発覚したのです。
妊娠がわかるまでの時系列
妊娠がわかるまでの時系列をまとめると、こんな感じだったかと思います。
※生理周期:28~30日
血液検査、卵管造影検査
妊娠週数:4~5週頃
妊娠検査薬:陽性、確認線と判定線がほぼ同じくらいの濃さ
産婦人科受診、胎嚢確認(週数より少し小さめ)
妊娠週数:6~7週頃
妊娠検査薬:わずかに、確認線より判定線の方が濃くなる
妊娠検査薬陽性~流産するまで
妊娠検査薬が陽性になった4月下旬頃、卵管造影検査などを受けた産婦人科を受診しました。
胎嚢は確認できましたが、胎芽などは確認できなかったため、数週間後にもう一度受診してくださいと言われました。
胎嚢のサイズも、前回の生理日から数えた週数的には小さめでした。
仕事の都合で予定していた検査日に受診できず、予約の取り直しをしたところ、半月以上先になってしまったため、ほぼ毎日妊娠検査薬を使用し、「陽性であること」を確認していました。
この頃、私の使用していた妊娠検査薬(ドゥーテスト)だと確認線より判定線が濃くなる「逆転現象」が見られるようになることを知りました。
逆転現象とは、判定線が確認線より濃い状態になることです。
尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)と呼ばれるホルモンの値が1,000mlU/mlを超えると、確認線(右)より判定線(左)が濃くなる、「逆転現象」が起こります(調べた限りだとドゥーテストのみで起こるようです)。
ちなみに、妊娠週数別の尿中のhCG分泌量は下記の様な形で増えていきます。
尿中のhCG分泌量 | |
---|---|
妊娠3週 | 20~50mlU/ml |
妊娠4週 | 50~200mlU/ml |
妊娠5週 | 200~1,000mlU/ml |
妊娠6週 | 1,000~6,400mlU/ml |
妊娠8週 | 4,000~256,000mlU/ml |
そして、一旦逆転し、判定線が一定以上の濃さになると、今度は確認線がどんどん薄くなっていくことが多いです。
妊娠6~7週目頃に撮った妊娠検査薬です。
上が朝、下が夜に撮影したものです。
妊娠6~7週頃にもなれば、1,000mU/mlは間違いなく超えているはずでした。
ネットで同じ週数の検査薬画像を調べて見たところ、判定線はもっと濃く、確認線はもっと薄い写真がほとんどでした。
7週に近くなっても、上の写真以上に判定線が濃くなったり、確認線が薄くなったりすることはありませんでした。
病院の検診まであと1週間強、週数で言うと7週頃に、おりものに少量の血が混じるようになりました。
量的に言うと、下着にほんの少し鮮血が付く程度です。
妊娠初期に少量出血することはよくあることのようですが、「このまま流産してしまうのでは・・・」と不安は募る一方だったので、予定を前倒しして検査を受けに行きました。
結果、胎嚢は見えるけど、赤ちゃんは確認できず、でした。
胎嚢の大きさも週数のわりに小さく「育っていないのかもしれないね」と言われました。
1週間後に再検査となったものの、出血の量も日に日に増えていき、出血が始まってから約5日後には、生理日2日目程度の鮮血が出るようになっていました。
多少の下腹部痛はあったものの、激痛と言うほどではなく、普通の生理のような感じでした。
わずかな望みにかけて次の検診受けましたが、胎嚢すら確認できず、すべて体外に出てきてしまった後でした。
胎嚢自体が小さかったため、経血と一緒出てきてしまったことに気が付けなかったようです。
先生からは、「次の生理が来たら、また赤ちゃんを望めるからね」と言われましたが、「本当に次があるのか・・・」と、絶望的な気持ちになったことを強く覚えています。
まとめ:初めての妊娠で稽留流産したときの話
化学流産に近いですが、一旦胎嚢が確認されてからの流産になるため、一応「稽留流産」になりました。
体内に残留物もなかったため、掻爬手術などの処置も行いませんでした。
初期の流産は割合にして全体の約8~15%前後で起こると言われており、約6~7人に1人が経験する可能性があると言います。
確率的に見ても、そんなに稀なことではありません。
そして、初期流産のほとんどは染色体異常によって起こるため、母体のせいではないとも言われています。
ですが、当時は「自分のせいじゃない」と考えられず、「あれがいけなかったのかもしれない」「これがいけなかったのかもしれない」と、罪悪感を感じたり、自分を責めてばかりいました。
第一子である長男を授かれたのは、流産のショックから立ち直り、気持ちが上を向き始め「やっぱり自分の赤ちゃんをこの手で抱きたい」と思えるようになった、約半年後でした。
皆さんが、可愛い赤ちゃんに一日も早く会える日を祈って。